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勉強できないのは、誰のせい? ― その前に立ち止まって考えたいこと

「うちの子、なんで勉強ができないんだろう」

そう感じたとき、私たちはつい「本人の努力不足」に目を向けがちです。しかし、これまでに3,000名以上の子どもたちと向き合うなかで、私はこう断言できます。小中学生が勉強できないのは、子ども自身の責任ではありません。

まず、小中学生はまだ「自分で学ぶ力」や「問題を解決する力」が発達の途中段階です。勉強のやり方や時間管理、集中力といった力は、成長とともに少しずつ身につけるもの。その途中でつまずくのは、ごく自然なことです。できないことを責めるのではなく、今は「できるようになる土台を築いている時期」と考えてあげてほしいのです。

また、家庭環境の影響は非常に大きいものです。親が読書を楽しんだり、学ぶ姿勢を見せたりしているご家庭の子どもは、学習に対しても前向きな傾向があります。子どもは親の背中を見て育ちます。つまり、親の「学ぶ姿勢」が、何よりの学習環境となるのです。

そしてもう一つ見逃せないのが、親子で一緒に学ぶ姿勢です。子どもにだけ努力を求めて、親は何もしない――そんな環境では学習の価値を感じにくくなります。「今日ニュースでこんなことを知ったよ」「一緒に漢字テストやってみようか」といった関わりが、子どもにとって学習を身近なものに変えてくれます。

勉強がうまくいかないときこそ、親子で向き合うチャンスです。子どもだけを責めるのではなく、家庭全体で「学びの文化」を育てていきましょう。私たち多摩ロベルトは、そんなご家庭を全力で応援しています。(塾長 佐藤)