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《塾長のつぶやき》質問できない、発言できない。そのままで大丈夫ですか?

「うちの子は、先生に質問することができなくて……」
「家では元気よく話すのに、人前になると何も言えなくなってしまうんです」
あくまでも主観ですが、こうした相談が年々増えているように感じます。
確かに、人前で話すことが苦手だったり、緊張すると頭が真っ白になってしまったりする子はいます。性格もそれぞれですから、無理に大きな声で話せるようにする必要はありません。
ただ、私が少し気になっているのは、本来自分でできることまで、周囲の大人や親が先回りして済ませてしまうことです。
例えば、授業で分からないことがあったとき。欠席や遅刻の連絡をするとき。何か困ったことがあったとき。いつも親が代わりに話してくれる環境では、自分で考え、自分の言葉で伝える機会が少なくなってしまいます。
多摩ロベルトでは、小学生であっても、遅刻や欠席の連絡はできるだけ本人からするように指導しています。最初は緊張しながら電話をしてくる子もいますが、そうした小さな経験の積み重ねが大切なのです。
小中学生の時期は、勉強を覚えるだけの時間ではありません。人に質問すること、自分の考えを伝えること、困ったときに自分から助けを求めること。これらも大切な勉強の一つです。
もちろん、すぐにできるようになるとは限りません。だからこそ、私たち大人が見守り、ときには背中を押してあげる必要があるのだと思います。
少し厳しいと感じられることもあるかもしれません。しかし、塾で預かった子どもたちには、勉強だけでなく、将来社会に出たときにも困らない人に育ってほしい。それが、55年間、地域の子どもたちと向き合ってきた多摩ロベルトの変わらない思いなのです。
多摩ロベルト塾長 佐藤