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《保護者の皆様へ》小中学生の子どもに、なぜ「ある程度の宿題」が必要なのか?
「宿題は少ない方がいいのではないか」「子どもが嫌がるなら無理にやらせなくてもいいのではないか」。近年、このような考え方を耳にする機会が増えました。
確かに、ただ量だけを課す宿題や、意味の薄い反復学習には改善の余地があります。しかし、小中学生にとって、一定量の宿題は学力形成のために欠かせない存在です。
その理由は単純です。学力は「授業を受けただけ」では定着しないからです。
学校や塾の授業で理解した内容も、家庭で繰り返し思い出し、問題を解き、自分の力で再現する作業を行わなければ、数日後には多くが忘れられてしまいます。スポーツで言えば、練習を見学しただけで上達しないのと同じです。
特に小学校高学年からは、中学校進学に向けて学習内容が急激に難しくなる時期です。算数では割合や速さ、理科や社会では覚えるべき知識量が増え、国語でも読解力が求められます。この時期に「毎日机に向かう習慣」が身についていないと、中学校で苦労するケースが少なくありません。
また、宿題の価値は学力向上だけではありません。
「面倒でもやるべきことをやる」「期限までに終わらせる」「計画的に取り組む」といった自己管理能力を育てる役割もあります。これらは高校受験や大学受験だけでなく、将来社会に出てからも必要となる力です。
もちろん、何時間もかかる過度な宿題は望ましくありません。しかし、小学校高学年であれば毎日30分から60分程度、中学生であれば90分程度、自分の力で取り組む学習時間を確保することは、子どもの将来への大切な投資と言えるでしょう。
子どもは往々にして「宿題がない方がうれしい」と言います。しかし、親が与えるべきものは、その場の楽さだけではありません。将来の選択肢を広げるための土台です。
小中学生の宿題とは、単なる課題ではなく、「学ぶ習慣」と「努力する力」を育てるための大切なトレーニングなのです。(多摩ロベルト塾長 佐藤)
