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《中学科クラス》成績が伸びない子ほど陥る「自己流勉強」の落とし穴

先日、生徒との面談をしていて、改めて考えさせられる出来事がありました。

近年は「主体性や自主性を大切にしよう」という考え方が広く浸透しています。もちろん、それ自体は素晴らしいことです。しかし私は、小中学生の学習においては、「主体性・自主性」と「自己流」を混同してはいけないと感じています。

野球やピアノ、書道などを思い浮かべてみてください。最初から自己流で上達する人はほとんどいません。まずは基本のフォームや型を身につけ、その土台の上に自分らしさを築いていきます。勉強も同じです。

実際に長年多くの生徒を見ていると、成績が伸び悩む場合には共通点があります。解き直しをしない、暗記を軽視する、分からない問題を後回しにする、得意科目だけに時間を使う。こうした行動は、多くの場合「自分なりのやり方」から生まれています。

一方で、着実に力を伸ばしていく生徒は、最初から特別な才能があるわけではありません。先生や先輩から教わった方法を素直に実践し、基本を繰り返し積み重ねています。そして土台ができた後に、自分に合った工夫を加えていくのです。

教育や武道の世界には「守・破・離」という考え方があります。まず教えを守る。次に工夫する。最後に自分のスタイルを確立する。この順番には大きな意味があります。

55年にわたり地域の子どもたちを見守ってきた多摩ロベルトでも、この原則は変わりません。私たちは単に勉強を教えるだけではなく、一人ひとりの成長に寄り添いながら、「今その子に本当に必要な学び方」を一緒に考えています。

自己流そのものを否定するわけではありません。しかし、基本を身につける前の自己流は、個性ではなく遠回りになってしまうことが多々あります。

だからこそ、中学生にまず必要なのは「自分のやり方」にこだわることではなく、「まずは教わった通りにやってみる素直さ」なのではないでしょうか。その積み重ねこそが、将来の大きな成長につながると私は信じています。(多摩ロベルト塾長 佐藤)